3.小児矯正ってなぜ必要?
2010/10/30 コラム by otoboke
<生えかわりの時期を成長とともに見守る小児矯正>
歯列矯正は大人になってからでも可能ですが、
子供の時期から矯正を行うことによって
より理想的な治療を行うことが出来る場合があります。
予防矯正と一般矯正
小児矯正は、顎の骨のバランスや大きさを整える1期治療(予防矯正)と歯の位置を整える2期治療(一般矯正)からなる2段階治療です。
とくに1期治療は、顎の骨がまだ柔らかく、これから成長していくお子さまだからこそできる治療です。このことでなるべく大人の歯を抜かないで歯並びを整える可能性があります。さらに、1期治療であごの骨を整え大人の歯がきちんと並ぶ土台ができるため、2期治療そのものが必要ない場合もありますし、多くの場合、短期間な歯列矯正で済んでいます。
小児矯正のメリット①顎の成長をコントロール
美しい歯並び、正しい噛み合わせになるように早い時期から成長発育を見守ること。顎の成長が途中の子どものころから、矯正を始めると、顎の成長をうまくコントロールすることが可能になり、キレイに仕上がる、抜歯する可能性が低くなるなどのメリットがあります。
小児矯正のメリット②後戻りしにくい
個人差はありますが、「小児矯正」は早期に始めると、より後戻りしにくいと言われています。それは歯自体を並びかえる「成人矯正」とは異なり、「小児矯正」は、歯を正常な位置に戻しながら歯を支えている骨を育てていくので、歯が元の形に戻ろうと動くことが少ないのです。
小児矯正の治療開始はいつ頃がベスト?
永久歯の前歯と奥歯がはえそろってくる7才くらいからが矯正治療のスタートに最適な時期と言われています(日本矯正歯科学会)。しかし、顎の成長の時期は上顎、下顎で異なりますので、どの時期がお子さまにとってベストな開始時期かは、「出っ歯」や「受け口」などのお子さまの顎の成長の状態やでこぼこの状態によって異なります。精密検査で噛み合わせの状態を診断し、分析した結果から、お子さまの成長発育のタイミングをみて最も効果的な時期に治療を開始するのがベストです。
小児矯正の診査するポイント
矯正治療の「必要性の有無」「開始時期」「治療法」は下記の要因を診査して総合的に判断するために、患者さまによってそれぞれ異なってきます。
・年齢
・歯の大きさ・顎の成長のバランス
・指しゃぶりなどの悪習癖があるかどうか
・反対に咬んでいる歯があるかどうか
・先天的な永久歯欠損があるかどうか
・先天的に小さな歯(わい小歯)があるかどうか
・正しい位置に歯が生えているかどうか
・永久歯が萌えるスペースがあるかどうか
・虫歯の治療を行った歯があるかどうか
・永久歯、乳歯の萌出状況
・奥歯の咬み合わせの状態
・前歯の咬み合わせの状態
・上下の歯のセンターラインの位置
・口元の状態
・装置への協力性
・ブラッシング技術
まずは相談を
お子さんの歯並びやお口の中のことで何か気になる点がある場合や、学校の歯科検診で指摘されたということがございましたら、まずは当医院にて無料相談を受けていただいたほうが良いと思います。