4.悪い歯並びのよくある症例

2010/11/24 コラム by otoboke

 

不正咬合の種類について

「不正咬合(ふせいこうごう)」とは、上下の歯列の形や大きさの異常によって、正しい噛み合わせができない状態です。
悪い歯並びは見た目の問題だけでなく、ブラッシングが難しいことや、それにより虫歯や歯周疾患の原因になることがあります。
また、噛み合わせが悪い事により、口の周りの筋肉や顎の関節への悪影響になることもあります。ご自身の歯並びがどのようなタイプか、比較してみましょう。

 

不正咬合(ふせいこうごう)では大きく4つに分かれます。1つだけの問題の場合や、複合的に問題が現れる事もあります。まずは、それぞれについて見ていきましょう。 

1. 歯と顎のサイズの問題

<歯並びのデコボコ・隙間がある場合—「叢生」と「空隙歯列」>

 

歯が重なり合っている場合、顎が小さく歯が大きい場合が原因となります。3人掛けの椅子に4人座っているような状態で、これを「叢生(そうせい)」といいます。ガタガタがあると歯ブラシが届きにくくなるため、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。 

逆に歯と歯の間に隙間がある場合は、顎が大きく歯が小さい場合、あるいは歯の本数が抜歯や生まれつき少ない場合に起こります。これを「空隙歯列(くうげきしれつ)」といいます。隙間にものが詰まりやすいことや、前歯に隙間がある場合は口元の見た目が問題になることがあります。 

 

2.上顎と下顎の前後的な問題

<上顎が下顎よりも出ている場合—「上顎前突」>

 

上顎が下顎より大きく、前に出ている時や、逆に下顎が上顎より小さく、後ろに引っ込んでいる場合、いわゆる出っ歯の状態になります。これを「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」といいます。 

生え変わりの時期に上の2番目の歯[側切歯(そくせっし)]が内側から生えてきてしまい、下顎の成長を阻害して起きてしまったり、指しゃぶりや鼻炎等の口呼吸による機能的な原因でなることもあります。成長期に見られる場合、下顎の発達にも影響を与えてしまいます。 

<下顎が上顎より前に出ている場合—「下顎前突」>

下顎が上顎より大きく、前に出ている時や、逆に上顎が小さく、下顎より引っ込んでいる場合、いわゆる受け口の状態になります。これを「下顎前突(かがくぜんとつ)」といいます。 

生え変わりの時期に上の前歯が内側に生えてしまったり、成長期に下顎の成長が旺盛な場合に起こります。また、遺伝と関係があり、ご家族に下顎前突の方がいらっしゃる場合は、そのお子さんも下顎前突になる確率が高いと言われます。成長期の下顎の成長と関係する為、早めの検査をおすすめします。 

3.上顎と下顎の垂直的な問題

<前歯が噛み合っていない場合—「開咬」>

奥歯は噛んでいるけれど前歯が上下とも噛めてない場合、前歯でものを噛み切れない状態で、これを「開咬(かいこう)」といいます。下顎の角度が開いている事で起きたり、指しゃぶりや舌を前に突き出す癖[舌突出癖(ぜつとっしゅつへき)]、鼻炎等・口呼吸による機能的な原因でなることもあります。成長期の下顎の成長と関係するため、早めの検査をおすすめします。 

<前歯の噛み合わせが深い場合—「交叉咬合」>

上の歯と下の歯の噛み合わせが深く、下の前歯が見えないような場合、これを「過蓋咬合(かがいこうごう)」といいます。深く噛み込むことにより歯ぐきを傷つけてしまうことがあります。成長期に起こっている場合、下顎の発達を阻害する原因にもなります。 

4.上顎と下顎の水平的な問題

本来、奥歯でしっかりと噛んでいる状態では、上の歯は下の歯をかぶすように噛み合います。これが逆になっている場合「交叉咬合(こうさこうごう)」といいます。 

上顎と下顎が左右にズレて噛んでいる場合や、奥歯だけ両方にズレている場合があり、指しゃぶりや頬づえの癖などや、上下の歯並びや顎の幅が合っていない場合に起こります。また、顎の成長に影響を受けるため、早めの検査をおすすめします。


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